911の真実を求める日本の科学者の会 ホームページ 本文へジャンプ
活動報告



2010年4月18日 911事件検証@京都大学を開催
約200名の大学人・市民を集めて開催。
 朝日新聞社記者も出席の下で「朝日新聞社への公開質問状」(下に掲載)を提起。それに対する実質的な回答は今日まで全くなし。新聞社は何を記事に書いても検証を受け付けない姿勢を示したものと言える。

 
朝日新聞社への公開質問状

               2010年4月18日 911事件検証@京都大学会場にて
               京都大学 教授 西牟田祐ニ、長崎大学 教授 戸田清

 わたくしたちは、大野博人論説委員の執筆による2010年3月23日付の「窓」欄で示された文章は当然貴社の見解であったと判断し、同内容に関し、公開で質問いたします。

@フランス人ジャーナリストのティエリ・メサン氏によって提示され、その後アメリカの独立系ラジオ番組のホストで映像作家のデイヴ・ヴォンクライスト氏によって補われた追加資料を含む画像や映像資料の吟味・分析に基づいて出された「2001年9月11日にペンタゴンに衝突した物体はボーイング757型旅客機ではない」という主張を、事実上大野委員は「窓」の文章の中で、メサン氏が現場に行っていないことを理由に否定されました。大野委員はご自身で上記の映像資料を検討されたのでしょうか? 2010年4月18日京都大学法経7番教室において当該映像資料を再度吟味・検討した京都大学教授西牟田祐二と長崎大学教授戸田清は、この見解は映像資料の吟味・分析自体によって引き出せるもので、見解を持つものが現場を訪れたか否かとは関係がないと結論付けました。
 重ねてお聞きします。大野委員は上記に特定された映像資料をご自身で吟味・検討された上でこの文章を書かれたのでしょうか?もし検討されていないとすれば、この間題について何らかの意見表明を行う場合その検討がぜひ必要であると考えます。

A大野委員は「パリ大学の社会学者は『読者はスパイ小説として消費しただけ。本気で信じていないよ』とさめた見方だった」と書かれています。そのパリ大学の社会学者は具体的に誰ですか? 明確に固有名詞で答えてください。

B大野委員は「『消費』されたはずの陰謀論がまたぞろ話題になる」と書かれています。この文章は、2009年4月に9人の科学者によって発表され、同年12月にはアメリカ合衆国の建築家であり、「911の真実を求める建築家とエンジニアたち」の設立者であるリチャード・ゲイジ氏が日本においても講演によって示されたWTC1、2及び第7ビルについての物的な証拠の発見を踏まえた叙述でしょうか? この2009年において提示された新たな物的証拠を踏まえているかどうかについて、明確にお答えください。

C大野委員は、「最近、米有力紙が社説で、日本の民主党参院議員に、9・11陰謀説の信奉者だとかみついた」と書かれています。この文章を書くにあたって大野委員はここに言う米有力紙の社説内容の信憑性について自ら取材・調査・吟味・検討されたのでしょうか? そうされたか否かについて具体的にお答えください。

 以上4つの質問に対し、公開の場(朝日新聞紙上)でお答えください。



 ■ 朝日新聞「窓」欄の記事(2010.3.23 夕刊) 

 上記の公開質問状の対象となった、2010年(平成22年)3月23日(火)付け、朝日新聞(夕刊)「窓」欄の記事は次のとおりです。実際の紙面はこちら。



 
 論説委員室から    陰謀論

 「陰謀論」は魅力的だ。
 9・11米国同時多発テロのような歴史的大事件の背景や原因はたいてい気が遠くなるほど複雑だ。何より、次に何が起きるか予測しがたいことが不安をかき立てる。その点、陰謀論はわかりやすい筋書きを提供してくれる。次の展開も読めそうな気にさせてくれる。

 また、超大国の米国が嫌いな人にとって「米国が被害者」の事件は、自分の世界観と合いにくい。そこへ「実は米軍や軍需産業が仕組んだ陰謀」などという話が来れば飛びつきたくもなるのだろう。

 実際、9・11から半年後、米国への対抗意識が強いフランスで、陰謀説を唱えた本がヒットした。その後の陰謀説の「論拠」の多くはすでにそこに書かれている。筆者はニュースサイトを運営するジャーナリスト。会ってみたら、現場には行っていないという。当時、テロ組織アルカイダのビンラディン容疑者自身が犯行を認めるような声明も出していたが、「彼も米国の手先なんだ」。

 見過ごせないと、雑誌記者らがあらためて現場取材をし、批判本を出版した。ただ、パリ大学の社会学者は「読者はスパイ小説として消費しただけ。本気で信じていないよ」とさめた見方だった。

 最近、米有力紙が社説で、日本の民主党参院議員に、9・11陰謀説の信奉者だとかみついた。「消費」されたはずの陰謀論がまたぞろ話題になる。ひょっとして、日米関係で何かをたくらむ、だれかの陰謀では……。                           <大野博人>